イワケーン日記

何かを巻き起こす良いハリケーンでいたい。建築・インテリアデザインの仕事がメインです。このブログに書いているのは正しい意見ではなく、「僕が感じたこと」の記録です。@iwakeen1017

「非効率」の使い方

こんにちは。イワケーンです。

「非効率」ということを考えた記事です。

・効率がいいことが正しいと思う。

・相手に中々納得してもらえない。

・非効率なことは意味がないと思う。

 と悩む方には何か参考になるかもしれません。仕事をしていて忘れがちなことなので綴ることにしました。

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今回の内容の結論を申し上げると、「非効率」は感情に訴える際に使った方がいいですよ、ということです。毎日、仕事に追われていると業務をこなすことに「効率」を考えている方が多数いらっしゃると思います。その中で「え?非効率を使う意味ってあるの?」と驚かれるかもしれません。自身の経験も交えて説明していきます。
 

 1.「正論ばっかりで面白くないよ」

僕は、効率的である=正しい、と昔から考えていました。いつも段取りを気にする父親がそばにいたということもあったせいか「予定通り、計画通りにコトが動く」ということが一番いい事だと考えていました。その考えから、2つ下の弟に対しても兄の権力を振りかざすように「〇〇だと非効率じゃない?こっちの方が効率いいじゃん」とよく言っていました。
 
そんなある日「兄ちゃん、正論ばっかりで面白くないよ」と言われました。若干ショックで、おいおい自分から「どうかな?」って聞いといてそりゃないだろ」と喧嘩したものでしたが、言われてみれば効率的であることが本当に正しいのか、と改めて考えるようになりました。
 

2.「効率は、人相手ではない仕事に使う」

弟に罵倒(?)され、考えを改めた僕は、効率は、人相手ではない仕事や作業に使うとパフォーマンスが高いのではないかと考えました。今更言われても、そんなこと承知してるよ(笑)この内容に特に新鮮味はありませんね。ただ、効率がいいことは仕事において、進行を重視しており、人の気持ちや感情といったものは邪魔であると考えられがちです。そのため可能であれば人の気持ちが入りにくい、極端に「人相手ではない仕事」に使うことが良いと考えました。その方が「効率」の純度というかパフォーマンスが高いのです。
 

3.「非効率は、感情と相性がいい」

では、非効率なことは必要がないのか??結論を言ってしまうと必要です。非効率がどのシチュエーションで役立つのかを何週間も考えました。その結果、「感情を相手にした仕事」に活かせると考えました。どういうことかと言うと、非効率的なことは感情を揺さぶられるケースが多いからです。例えば写実的な絵画がいい例だと思います。

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画像は写実的に描いた人物画です。非常にリアルに描かれています。これを見た時に「めちゃ上手!!よくこんなに目やしわなんかを描けるね!」と感動の意見があると思います。ただ、視点を変えると「ん?写真でよくない?」と言う意見もあるはずです。
 
前者は「細やかな部位に相当時間を費やして描いたことが思い浮かぶ、リアルを追求したこの作品に感動した」という意見であり、「作品+過程」に感情が突き動かされています。
後者は「確かに非常に上手であるが、写実的に描かなくても高精度カメラで写真を撮ればそっちの方が早くないか?」という意見であり、「作品」のみに効率を重視しています。
 
正直、誰もがカメラを持つこの時代に「写実的に絵を描く」ことは非効率です。絵を描く間に写真なら何百枚も撮影できるわけですから、効率がいいわけありません。
 
ですが、もしこの絵が販売、SNS上にあれば前者の感動した人は、購入したり、リツイートで発信したり、いいね!を押したりするでしょう。感情がそのまま行動へ連鎖します。逆に、同じ人物を写真で撮影したものを見かけても「ん?だから何?」とスルーしてしまうことでしょう。何が言いたいかというと、人は一見、非効率と思われる作業や仕事に「感情を動かしてしまう」傾向があるということです。そのため非効率に思える作業や仕事は「感情に訴える際に使う」に適していると考えます。
 

4.「非効率も効率も使おう」

結果、特にどちらが悪いと言いたいわけではありません。使うタイミングや場所が違うかもしれませんね、という内容でした。どちらにせよ、両方を使いこなして、したたかに生きていきたいものです。今回、非効率の使い方の事例がうまく見つからなかったので、また更新して追加しておきます。