イワケーン日記

何かを巻き起こす良いハリケーンでいたい。建築・インテリアデザインの仕事がメインです。このブログに書いているのは正しい意見ではなく、「僕が感じたこと」の記録です。@iwakeen1017

「非効率」の使い方

こんにちは。イワケーンです。

「非効率」ということを考えた記事です。

・効率がいいことが正しいと思う。

・相手に中々納得してもらえない。

・非効率なことは意味がないと思う。

 と悩む方には何か参考になるかもしれません。仕事をしていて忘れがちなことなので綴ることにしました。

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今回の内容の結論を申し上げると、「非効率」は感情に訴える際に使った方がいいですよ、ということです。毎日、仕事に追われていると業務をこなすことに「効率」を考えている方が多数いらっしゃると思います。その中で「え?非効率を使う意味ってあるの?」と驚かれるかもしれません。自身の経験も交えて説明していきます。
 

 1.「正論ばっかりで面白くないよ」

僕は、効率的である=正しい、と昔から考えていました。いつも段取りを気にする父親がそばにいたということもあったせいか「予定通り、計画通りにコトが動く」ということが一番いい事だと考えていました。その考えから、2つ下の弟に対しても兄の権力を振りかざすように「〇〇だと非効率じゃない?こっちの方が効率いいじゃん」とよく言っていました。
 
そんなある日「兄ちゃん、正論ばっかりで面白くないよ」と言われました。若干ショックで、おいおい自分から「どうかな?」って聞いといてそりゃないだろ」と喧嘩したものでしたが、言われてみれば効率的であることが本当に正しいのか、と改めて考えるようになりました。
 

2.「効率は、人相手ではない仕事に使う」

弟に罵倒(?)され、考えを改めた僕は、効率は、人相手ではない仕事や作業に使うとパフォーマンスが高いのではないかと考えました。今更言われても、そんなこと承知してるよ(笑)この内容に特に新鮮味はありませんね。ただ、効率がいいことは仕事において、進行を重視しており、人の気持ちや感情といったものは邪魔であると考えられがちです。そのため可能であれば人の気持ちが入りにくい、極端に「人相手ではない仕事」に使うことが良いと考えました。その方が「効率」の純度というかパフォーマンスが高いのです。
 

3.「非効率は、感情と相性がいい」

では、非効率なことは必要がないのか??結論を言ってしまうと必要です。非効率がどのシチュエーションで役立つのかを何週間も考えました。その結果、「感情を相手にした仕事」に活かせると考えました。どういうことかと言うと、非効率的なことは感情を揺さぶられるケースが多いからです。例えば写実的な絵画がいい例だと思います。

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画像は写実的に描いた人物画です。非常にリアルに描かれています。これを見た時に「めちゃ上手!!よくこんなに目やしわなんかを描けるね!」と感動の意見があると思います。ただ、視点を変えると「ん?写真でよくない?」と言う意見もあるはずです。
 
前者は「細やかな部位に相当時間を費やして描いたことが思い浮かぶ、リアルを追求したこの作品に感動した」という意見であり、「作品+過程」に感情が突き動かされています。
後者は「確かに非常に上手であるが、写実的に描かなくても高精度カメラで写真を撮ればそっちの方が早くないか?」という意見であり、「作品」のみに効率を重視しています。
 
正直、誰もがカメラを持つこの時代に「写実的に絵を描く」ことは非効率です。絵を描く間に写真なら何百枚も撮影できるわけですから、効率がいいわけありません。
 
ですが、もしこの絵が販売、SNS上にあれば前者の感動した人は、購入したり、リツイートで発信したり、いいね!を押したりするでしょう。感情がそのまま行動へ連鎖します。逆に、同じ人物を写真で撮影したものを見かけても「ん?だから何?」とスルーしてしまうことでしょう。何が言いたいかというと、人は一見、非効率と思われる作業や仕事に「感情を動かしてしまう」傾向があるということです。そのため非効率に思える作業や仕事は「感情に訴える際に使う」に適していると考えます。
 

4.「非効率も効率も使おう」

結果、特にどちらが悪いと言いたいわけではありません。使うタイミングや場所が違うかもしれませんね、という内容でした。どちらにせよ、両方を使いこなして、したたかに生きていきたいものです。今回、非効率の使い方の事例がうまく見つからなかったので、また更新して追加しておきます。
 
 
 

「ヤバそう」ならサッサと逃げろ。-置いてかれるパラノ、逃げるスキゾ-

こんにちは。イワケーンです。

「逃げること」ということを考えた記事です。

・自分が何がしたいのか分からない。

・飽き性ですぐブレると言われる。

・一度決めた事だから諦めない方がいいのか。

 と悩む方には何か参考になるかもしれません。戸惑ってる方は是非読んでみて。

f:id:iwakeen:20200727193409j:plain 目次はこちら!!

 

1.「サッサと逃げろ」

結論から申し上げますと、タイトルにもある通り「なんかヤバそう」と思ったら全力で逃げてください。全力です。ウジウジしてる時間はありません。そんな事していたら、誰も責任とってくれないのに心中することになります。もう一度、逃げてください!笑
 
冒頭から煽りに煽ってみました。申し訳ありません。というのも、今だに「長い間コツコツと諦めず、頑張っている人は偉い」という文化が日本に蔓延っていると思っています。僕はこの文化が気に食わない(笑)なんとかこのネタについて考えを整理しておきたかったため、今回記事を書きました。今回の記事では「パラノとスキゾ」という観点から「逃げること」を考えます。
 

2.「パラノとスキゾ」

パラノとスキゾって何??40代後半以上の方はこの用語が一時期流行していたことを含めご存知の方が多いのではないでしょうか。当時は浅田翔さんの「逃走論」にこの言葉が使われ流行語大賞の銅賞にもなったほどです。1984年の出来事なので、なーんだ結構前のことなのね、と思うかもしれませんが、僕は今の日本にはこの「パラノとスキゾ」という枠組みは改めて必要な概念だなと思います。

 
パラノはパラノイア=偏執(へんしつ)型
スキゾはスキゾフレニア=分裂型
 
という意味を指します。これだけでは良くわかりません。それでは「パラノ」は何に偏執するのか?それは「アイデンティティ」ということになります。パラノ型の人は、例えば「○○大学を卒業して、○○商事に務めていて、○○ヒルズに住んでいる自分」という自分のアイデンティティに固執して、さらにこのような新しい特質の獲得を目指して邁進します。人生ではたまに偶発的な機会や変化が訪れますが、これを彼らが受け入れるかどうかは蓄積してきた過去のアイデンティティと照合して、整合が取れているのかどうかにかかっています。つまり選択は過去の自分がやりそうな事かどうか。そんなパラノ型の人は他者からは「一貫性のあるわかりやすい人格・人生」ということになります。
 
一方で「スキゾ」は何が分裂するのかというと、こちらも「アイデンティティ」です(笑)スキゾ型の人は、固定的なアイデンティティに縛られることがありません。自分の美意識や直感の赴くままに行動し、その時点での判断・行動・発言と過去のアイデンティティや自分との整合性についてはこだわりません。偶発的に起こる変化や機会に関してはその時々の直感や嗅覚に従って、受け入れたり受けいられなかったりするだけで、過去の蓄積した自分、アイデンティティとの整合性は顧みられません。そんなスキゾ型は他者から「飽き性でフラフラしていて一貫性のない人格・人生」とみられがちです。そうみられがち。(やだねー日本)
 

3.「スキゾが良い理由」

さて、なぜこの二つのコンセプトが今重要なのか。この辺りはざっくり浅田翔さんの「逃走論」から抜粋します。笑
 
”さて、もっとも基本的なパラノ型の行動といえば「住む」ってことだろう。一家をかまえ、そこをセンターとしてテリトリーとしてテリトリーの拡大を図ると同時に、家財をうず高く蓄積する。妻を性的に独占し、産ませた子供の尻を叩いて、一家の発展を目指す。このゲームは途中で降りたら負けだ。「やめられない、とまらない」でもって、どうしてもパラノ型になっちゃうわけね。これはビョーキといえばビョーキなんだけど、近代文明というものはまさしくこうしたパラノ・ドライブによってここまで成長してきたのだった。そしてまた、成長が続いている限りは、楽じゃないと言ってもそれなりに安定していられる、というワケ。ところが事態は急変したりすると、パラノ型っていうのは弱いんだよな。ヘタをすると、砦にたてこもって奮闘したあげく玉砕、なんてことにもなりかねない。ここで「住む人」にかわって登場するのが「逃げる人」なのだ。コイツは何かあったら逃げる。踏みとどまったりせず、とにかく逃げる。そのためには身軽じゃないといけない。家というセンターを持たず、絶えずボーダーに身をおく。家財をため込んだり、家長として妻子に君臨したりはしてられないから、その都度合わせのもので用を足し、子種も適当にばらまいておいてあとは運任せ。頼りになるのは、自体の変化を捉えるセンス、偶然に対する勘、ただそれだけだ。とくると、これはまさしくスキゾ型、というワケね。”
 
子種の話はともかく。この指摘には二つのポイントがあります。一つは「パラノ型は環境に弱い」という指摘。もう一つは「逃げる」という点です。それぞれ考えていきましょう。
 
一つ目の「パラノ型は環境に弱い」について。今回のコロナ禍でさらに拍車がかかっていますが、昨今の企業や事業の寿命はどんどん短くなっています。この状況を個人のアイデンティティ形成と紐づけて考えてみると。。。職業というのはアイデンティティ形成の最も重要な要素ですから、一つのアイデンティティに縛られるということになります。一方で会社の寿命はどんどん短くなっている。この二つをかけ合わせると、すなわち「アイデンティティに固執するのは危険である」という結論が生まれます。僕たちは「一貫性がある」「ブレない」「この道ウン十年」みたいなことを手放しで賞賛するおめでたいところがあります。ですが、そんな価値観に縛られて、自分のアイデンティティをパラノ型に固執していると、自殺行為になりかねません。気をつけたいところです。
 
二つ目の「逃げる」という点について。パラノ型を「住む人」と定義した上で、スキゾ型を「逃げる人」と定義しています。住むに対して、対置させるのであれば「移住する人」とか「移動する人」などの定義もあっただろうに、そうはせず「逃げる人」という定義をしている。なんだか非常に鋭いです。「逃げる」というのは、別に行き先がなくても、とにかく「ここから逃げる」ということだと思います。つまり、「必ずしも行き先が分かっているわけではないけど、ここはヤバそうだから動こう!」というマインドの持ち主が、スキゾ型だと言っているみたいです。
 
何がしたいとか、何が得意であるとか、自分に合っているかどうかなんて考えても、仕事はやってみないと面白いのかどうかわかりません。例えば、事務の仕事が必ずしもつまらない訳でもないし、デザインの仕事が必ずしも面白いわけではない。モジモジ考えていたらせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
 
要するに、大事なのは行き先なんて決まっていなくても「どうやらヤバそう」と感じたならさっさと逃げろ、ということです。もっと目を凝らして、耳をすまして周りで何が起きているのかを見極める。さっきの事例では「頼りになるのは、事態の変化をとらえるセンス、偶然に対する勘、それだけだ」とありました。周囲が「大丈夫」と言っていても、自分が「危ない!!!」と直感したら逃げる。これを意識したいところです。
 

4.「逃げる方が勇気がいる」

ここで重要になってくるのが、「危機感のアンテナの感度」と「逃げる決断をするための勇気」です。往々にして勘違いされていますが、「逃げる」のは「勇気がない」からではありません。むしろ「勇気がある」からこそ逃げられるんです。
 
20年前は広告代理店は就職ランキングの上位を占めていました。しかし現在ではメディアや通信環境の影響を受けて最も将来の不確実性が高い業種の一つです。誰もが羨むような花形の職種や会社が「花形」のままでいられる時間はどんどん短くなっています。きっとこの先20年後は現在の花形の職種や職業は変化しているでしょう。そんな時、さっさと捨て去って、なお「自分」というものを「崩壊せずに分裂させておく」ことができるのか。パラノからスキゾへの転換が求められているような気がします。
 
で!ここで留意しておきたいのが、日本の社会では今だに、一箇所に踏みとどまって努力し続けるパラノ型を礼賛し、次から次へと飽きっぽく変位転遷していくスキゾ型を卑下する傾向が強いということです。。。こういったパラノ礼賛、スキゾ卑下の職業観が日本のイノベーションを停滞させる要因の一つとなっているのかもしれません。。。
 
 この社会的な価値観が「スキゾ型」戦略を採用しようとする時、大きな心理的ブレーキとして働くことになります。だからこそ、逃げる時には強い意志と勇気がいるのです。世間の風評を気にして、固定概念を持ってして悪口を叩いてくる相手を気にして、沈没する船の中でモジモジしていたらそれこそ人生を台無しにしかねません。逃げることは、同じところにいて頑張るよりエネルギーが必要なのです。
 

5.「あなたは沈没する船の中にいる?」

大勢の人が「一度船に乗った以上、最後まで頑張るんだ」と息巻いて漫画の主人公のように声を上げている中、「僕はこの船と心中するつもりはありません。お先に失礼します。」といって逃げるとき、どれだけの勇気がいるだろうか。考えてみてください。スキゾ型は軽薄で軟弱な生き様に思えるかもしれません。しかし全くそうではない。むしろ勇気と強度を持っている人こそ現状に疑問を抱き、行動し、人生をしたたかに歩んでいける。そうあると僕は信じています。
 
どんなにパラノ型が心配して声をかけてこようが、あなたのことを本当に心配していたとしても経済的にも社会的にも一生責任を取ってくれる訳ではないのです。甘い言葉にかまけず、行動し変化し続ける。スキゾ型であること、「ヤバそう」ならサッサと逃げること。どうか実践してみてください。
 
 
ちなみにこの、「パラノとスキゾ」はフランスの哲学者であるジル・ドゥルーズさんが書いた「アンチ・オイディプス」という中で用いられたのが原点です。また文中に、家を購入することが推奨できないとするような一文がありましたが、自邸を持つことは個人の自由です。その分、心の安定や仕事へのモチベーションにもなり得ます。身動きが取りずらいという観点で使用したので不快な思いをされた方には深くお詫び申し上げます!
 
 
 
 
 
 

上司には「Fact→Opinion」部下には「Opinion→Fact」

こんにちは。イワケーンです。

「人に報告や意見する時の方法論」ということを考えた記事です。

・上司への報告や意見する時はどうすれば良い?

・部下へは何て言えば効果的なのか?

 という方には何か参考になるかもしれません。今日の記事は、日頃行なっている備忘録なので、手短に書きます。

 

 目次はこちら!!

 

僕は仕事中、上司や部下とのコミュニケーションをどの様に行うのがベストなのかということを日頃から考えています。というのも社内で自分の意見を通しやすくしていないと仕事がしづらいからです。そんな中で一例ですが、僕が行なっている方法を書き記します。

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①上司への報告や意見は「Fact→Opinion」にする

つまり口頭でFact(事実)を言って、その後に自分のOpinion(意見)を言う。例えば、上司に「そう言えばこの前の先方との商談どうだった?」言われた場合、「良かったと思います。先方も乗り気でしたし、来週中には返事がいただけそうですね。プレゼンで部長から頂いた内容も概ね伝わったと思います。」なんて話すとBadです。上司からすれば先方で何を確実にしてきたのか、どんな雰囲気だったのかと言うことがかなり抽象的で分かりづらい。

 

しかし、同じ内容でも「まず、昨日課長に提出した書類については全てプレゼンにてお話しすることができ、一番伝えたかった内容も理解していただけました。年内事業収支から目標○○%を達成できるか先方は社内で検討するそうです。来週中には一度ご連絡いただける様に取り付けましたが、個人的な見立てとしては良い感触で商談は進みましたよ。」と言う具合に、何をしてきたのか、相手はどこまで確実に理解してくれたのかを明確にした上で意見を言うとGoodです。

 

この方法をとる上でのメリットは、「上司に分かりやすい様に話を伝えられる点」はもちろん「自分に変な責任が来ないようにする点」が挙げられます。ちょっとずるい考えかもしれませんが、話の行き違いが無いように上司に確認してもらうことで、何か先方とのズレが生じた際に自分まで巻き込まれないようできる。つまり防御でもあるわけです。

 

②部下への意見や相談の返答は「Opinion→Fact」

つまりOpinion(意見)を言ってからFact(事実)を言う。上司への対応とは真逆をとる方が良いと考えます。もっと言うと「賛成的意見→否定的事実」と言う流れでしょうか。具体的な話し方でいうと「良いね。個人的には好きだ!ただ、この辺りをこう言う風に直すと更に良くなるかな?どう思う?」こんな感じ(笑)

 

結局のところ、上司には成功のビジョンが見えていて、部下にはそのビジョンがまだ見えていない。このズレが問題なわけです。そのため、ビジョンの見えていない部下に対していきなり頭ごなしに、「ダメだ!〇〇がないからダメ」と言ってしまうと、部下としては自身の考え方が間違っていたと完全に塞ぎ込み、自己肯定ができなくなる可能性があります。仕事のモチベーションも低下するのでよくありません。

 

そのため、まずは褒める!しかも個人的には良いと思う」と承認してあげることが大事です。そのあとで、否定的な事実を話してあげる。そうすることによって、部下は「ここは良かったんだ。ただ、もっとよくなるならそうしたい!」と仕事のモチベーションが上がります。こちらの意見を取り入れやすくしてもらうためにしてあげると言うことが狙いな訳です。

 

仕事をしていて、上司に対して、部下は仕事の達成ビジョンが見えずらいと思います。大事なクライアントへは上司は対面、部下は顔も知らないのに資料を作る、こんな状態が多い。そうすると部下の仕事へのモチベーションは「クライアントが喜ぶこと」からではなく「上司の様子」から引っ張ってきます。上司のために働こうと考える人も多い訳ですから、立居振舞は意識したいところです。

 

まあ、「そんなこと部下にいちいちするなんて面倒くさい!俺はそんな風にされてない!」と言う人は、ダメ上司の仲間入りですね。っと、将来の自分がそうなるかもしれないので、注意して仕事に励みたいと思います。(笑)

 

天才・凡人・才能に悩んだら読むと考えさせられる本

こんにちは。イワケーンです。

「天才・凡人・才能系の悩み」について役立つ記事です。笑

・自分に才能があるのかわからない。

・天才を目の当たりにして自信をなくした。

・凡人は何をすれば良いのか。

という方には何か一助になるかもしれません。

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誰もが幼少期に何かに憧れて「きっと自分はこんな風な人間になるんだ」と思いを馳せていた頃があったのはないでしょうか。その対象がはいろんな職業に向けられていたと思います。男の子であれば野球選手やサッカー選手、警察官、お医者さんなど。女の子であれば保育士や幼稚園の先生、看護師や花屋さんなど。少しずつ大人に近づくにつれてその考えに具体性を持ち、専門の職業を目指して学校や資格に通う。しかし次第に、自分の思いと現実とのギャップを突きつけられたりして悩むことが多くなると思います。

 

「自分には才能がないのかな。」

「僕は凡人なのかな。」

「彼女は天才で敵わない。」

 

特に上記の様な事について悩む事もしばしばあると思います。とても辛い悩みであり、時には人生を苦しめる内容だと思います。今回の記事では、そんな時に読むと心が軽くなったり、踏ん切りをつけることができる書籍を紹介します。

 

紹介したいのは下記の3冊です。

本としては、文学小説、ビジネス本、漫画というジャンルで異なるのですが、内容としては似通った要素が多く、いずれも「天才と凡人」についてがテーマです。
 

1.「月と6ペンス」サマセット・モーム(1919年出版)

僕の大好きな小説の一つです。この本は100年前にイギリス人であるモームさんによって書かれた小説です。モームさんは元イギリス諜報員の一員でジュネーブの諜報活動中に激務で体を壊してしまい、療養中にこの作品を書き上げました。実話を基にした伝聞伝記で、あの有名画家のポール・ゴーギャンを丸々モデルに落とし込んだ作品として当時はベストセラーになりました。

 

ゴーギャンをモデルにした主人公で画家のチャールズ・ストリックランド、画家のストルーヴ、語り手の「私」。主な登場人物は3人だけしかいません。登場人物の役割は下記の通り。

ストリックランド=天才

ストルーヴ=凡人

語り手の「私」=傍観者

 

個人的な小説の魅力として、下記の2点が挙げられます。

①軽快な会話の応酬

天才ストリックランドとの会話が非常に魅力的です。ストルーヴと語り手の「私」はあくまで常識人であり、天才の行動が理解できません。そのため常識的見解を彼に話します。しかし、それらについて問いただしても瞬間的に短い言葉で、本質的な切り返しをしてくる天才に言葉が出なくなってしまいます。実際の画家ゴーギャンをモデルにしただけあって、天才とはどの様な考えで行動し、言葉を放つのか。その辺りが楽しめます。

②天才と凡人の関係

天才と対峙した時、人間(凡人)はどうするのか。その答えがこの小説内に込められています。それは、「卑下する者」と「擁護する者」です。基本的に天才ストリックランドは他人から除け者扱いをされてしまいます。作中の彼は無名の画家で45歳から絵を描き始めた変人そのもの。凡人らはそんな彼を卑下します。ですが、ストルーヴだけは彼の天才的画法やセンスに気がついていました。後世に名を残すのは自分ではなく彼だと擁護します。援助したり、自分のアトリエを貸したり、大切なモノを奪われてしまったり、かなり傷つくストルーヴですが、それでも彼を擁護しようとします。ちなみに天才ストリックランドは、「彼は人の世話をするのが好きなだけだ」と一蹴(笑)

 

この小説で、天才と凡人との関係性は、基本的に相容れなくて関係を持ったとしても「擁護する」というポジションになってしまうという結論でした。ちなみにその後、天才ストリックランドは場所を変え更なる絵を描きながら話は進みます。続きは本書で。

 

2.「左利きのエレン」かっぴー(2016年出版)

2019年10月に毎日放送で実写ドラマ化もされた作品。原作は漫画です。本作の1ページ目に「全ての天才になれなかった人達へ」と書いているのがなんだか魅力的でかつ辛辣な印象でした。作品の内容としては、天才的な画力をもつ女性エレンと、広告代理店で働く凡人の光一のそれぞれの葛藤を描くお話。内容としては、凡人を主人公に話を展開しており、かなり共感できることが多く描かれています。「何者かにならないと!」と焦る気持ちを胸にがむしゃらに挑戦し続ける主人公、それとは全く異なる道で腕を上げ続ける天才。しかし実は天才にも悩みがあったのです。

 

個人的な漫画の魅力として、下記の通り。

①天才と凡人が互いに影響し合う

一つ目の「月と6ペンス」では天才と凡人の関係は乖離している状態でした。しかし、この作品では、それぞれ自分の悪いところにフォーカスして、それを改善するため試行錯誤を繰り返します。その際に天才は凡人の、凡人は天才の言動や行動に大きな影響を受けます。例えば天才側のエレンは、絵を書くこと以外の能力が欠如しています。そのせいで劣等感を感じてしまったり、情緒が不安定であったり、そんな中、自分とは違い何故か自分に興味を示す凡人の光一の声に耳を傾けます。見方を変えると彼女も絵以外は凡人であるということがわかります。

 

②凡人が唯一戦える武器

作中でも凡人の光一は、何度も自分は凡人であると自覚し、なおかつ仕事のスタイルも変わり、また戻ったりと迷走します。何者かにならなければという一心から、何度も挫折を経験するのですが、やり続ける姿勢を絶えず見せます。小さな自分の自信を信じてそれに賭ける様子を見た周囲の先輩は「大器晩成である」と評価します。現在の自分に疑いを持ち続け行動しつづけることが凡人にできる唯一天才に勝る武器だということを感じられます。

 

この作品で面白かったのは、自分は凡人でよかったな〜と感じられたことでした(笑)天才になった際の苦痛や辛さというのは全く計り知れず、それしか出来ないということがかなり不幸せにも思えたからです。その分、凡人の方が様々なことで幸福を感じられる要素があって、さらには行動し続けて「大器晩成」と考えると、凡人も悪くはありません。(笑)

 

 

3.「天才を殺す凡人 」北野唯我(2019年出版)

2019年にヒットしたビジネス書です。なかなか刺激的なタイトルで、手にとって読む方もいらっしゃったと思います。内容としては、仕事場に置ける人間関係を払拭したいというテーマがあり、三人の特性が挙げられます。

天才=独創性の強い人

秀才=論理性の強い人

凡人=共感性の強い人

あなたはどこに類しますか?僕の場合は秀才と凡人の間かな、つまり論理性と共感性を持ち合わせている人、ということがわかります。凡人がつまらない人と定義されていなかったので安心しました(笑)なぜ何も出来なさそうな凡人が天才を殺すのか?

 

個人的な書籍の魅力としては、下記の通り。

①凡人の恐ろしい「数の力」

実は、天才は一人だけでは生きていけません。独創性が強いせいで他の人に賛同されず、コミュニティの中で一人だけになってしまいます。そのため、一番数の多い凡人の賛同を得なければならないのです。大多数の凡人の中で批判される、悪として判断されてしまうと天才はみるみる自分の力を発揮できず仕舞いで結果「殺される」。なかなか残酷な事実ですよね。逆に考えると生かすも殺すも凡人次第というのが面白いポイントでした。

 

②凡人がなれる「共感の神」

天才の成功には、実はパートナーとして最高の凡人がタッグを組んでいるのです。その凡人こそ「共感の神」と本書で称される人物像。全てのタイプにも言えますが、凡人の中にも共感性以外に、論理性も独創性も少なからず内在していると本書では書かれています。だからこそ、天才の片鱗を「少ない独創性」で察知し、「共感性」を活用して、世の中にそれを効果的に周知するということです。凡人は、オセロと同じで「周りが良い、テレビなどで評価されていると手のひらを返したかのように意見を変える」という特性があります。そこまでなんとかこじつけられる力は凡人しかいない!!

 

この書籍で面白かったのは、天才は一人ではどうしようもないので、天才であるかを見極めて凡人である人は天才を活用してしまいましょう。という割とサイコパス的な点でした。

 

どうしても天才になりたい!(そう思っている時点でそうではない)が中々現実を直視できず、かつ悩んでいるなら、凡人も悪くないよ!ということがわかるし、凡人だからこそできるパフォーマンスで世界を変えることができるかもしれません。SNSなんて共感性の塊ですからね(笑)

 

稀に、独創性も論理性も共感性も秀でていて、それぞれを切り替えて問題を切り抜けるツワモノがいます。僕はそう言う人を「超人」と呼ぶことにします(笑)

 

月と6ペンスは3時間程度。左利きのエレンは複数巻あるので読破するのに時間がかかります。天才を殺す凡人は2時間程度で読めると思います。

 

 

動画の良い点は「言葉選びのセンス」を養えること。

こんにちは。イワケーンです。

「動画を視聴する上で良い点」ということを考えたこれまた哲学強めな記事です。笑

・本やテレビより動画の方が好きで見てしまう

・動画を見ることは悪いことだと思う

・動画の見方なんて考えたことなかった

 という方には何か参考になるかもしれません。

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 目次はこちら!!

 

1.前談

僕は、子供の頃より映画を頻繁に見ていました。両親が出かける時も、家にいて映画を見ていても良いか訊ねて、好きな映画をずっと見ていることが好きでした。しかし、「映画好きです!」と豪語できる程の映画を知っているかと聞かれるとそうではありません。単に極わずかな好きな映画を何度も何度も見ているという感じでした。この頃からあまり、テレビは好きではなく、有名な番組もあんまり知りません。

 

「なぜ映画は好きで、テレビは好きではないのだろう?」と考え、出した結論は映画は製作者の世界観のエッセンスが強く、テレビは弱いからという答えでした。さらになぜエッセンスが強い方が好きなのかというと、その方がテーマが明確で考えさせられることが多く、「感動するなぁ」「あぁ、そういうことか。僕はこう思うけどな」と感じられることが楽しいからでした。

 

そんな僕は、現在の動画時代が自分にぴったりだなぁと嬉しく思います。動画の方が、個性や世界観のエッセンスが強いので非常に楽しいです。映画は2時間くらい見なければならないことが多いですが、短時間で見られることも魅力的です。なので1日に2時間くらいは動画を見ています(結局2時間...笑)

 

2.気づき

そんな僕が動画を見ていて気づいたことがあるのでシェアできれば良いと思います。結論から申し上げると、動画視聴の良いところはズバリ「言葉選びのセンス」を養えるという点です。これだけだと意味がわかりませんので説明します。

 

これまでの僕の人生、様々な方が影響を与えてくれました。両親とは別に大きな影響を与えてくれたのは2人いて「中学担任の国語の先生」「大学の研究室の先生」です。その間は本当に身近にいてくださったので様々なことを勉強させて頂きました。ただ、面白いのは卒業してから再度先生方の恩恵に預かれたことでした。

 

3.二人の共通点

それは、「話をする際の言葉の選び方」でした。お二方とも、何というか「秀逸」でした。ちょっと適当な言葉が見つかりませんが(笑)とにかく素晴らしく良かった。僕の所感ですが、「中学担任の国語の先生」は敬語を重んじる方で、子供である僕らに話す際も常々敬語でした。「大学の研究室の先生」は自身の考えを魅力的に伝え、他人の考えを最大限に引き出せる方でした。多くを語らずに、間を用いながら大事なことを話す、このお二人の影響が大きくて、自分の考え方が新たな枠組みへと更新された気がしました。

 

しかし就職して働き始めると、先生方とは離れることはもちろん、社会の洗礼として罵詈雑言を浴びせられることもしばしばありました。すると、それに対応するためか、自分も似たような言い回しや、言葉選びをするように変化していきました。またそれに比例するかのように、考え方も変化していきました。会社で生きていくためとは言え、それが自分にとってあまり良い変化ではないと気づいてはいました。少しずつ自分の頭が汚染されている様な感覚がありました。その時、初めて「会話の言葉選びは重要である」と痛感し、認識しました。

 

4.動画の見方

良い影響を与えてくれる人は「言葉選びのセンス」があるんだ、しかもそれは考え方にまで影響すると僕は理解しました。そう考えた時、好きでみていた動画を見る視点が大きく変わりました。動画は先ほど言った通り、個性や世界観が明確です。そこには特徴的な映像やヴィジュアルなどもありますが、言葉選びも同様に個性的です。ただ楽しむためだけではなく、自分を良い方向に変化させてくれる言葉選びのセンスが高いなぁと思う人の動画を見ようと思うようになりました。

 

そのため最近は、本を読んで、「この人動画を配信していないかな?」と検索することもしばしば。自分がこんな風に話せると良いなと感じる人がいれば、是非お試しいただければと思います。

 

5.注意

動画は確かに良い人の言葉を聞けば、良い影響を受けられますが、その反対もありえます。何かと宗教観が強かったり、人を洗脳する様に、正常な判断をできなくする話し方をしている人もいます。勉強には良いのですが、ハマってしまうとかなりの不味い。そこだけは十分に注意してください。

 

6.おまけ

「話す言葉は考え方を映している」という点をテーマにしている映画があります。

 

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【ネタバレなし】「メッセージ」という映画です。見た目からなんとなく「宇宙系SF映画」ということはわかりますが、単なる宇宙映画ではありません。エイミー・アダムス演じる言語学者のルイーズが、宇宙人の話す言葉を理解しようとするという姿が描かれています。その中で、話す言語や話し方、言葉選びは、考え方に直結するというテーマが含まれています。最終的なクライマックスは「なるほど。ロマンがあるな。」と感じさせてくれる内容でしたのでお時間ある時にでもぜひ。自分で話す言葉の選び方を再認識させられる映画です。

【保存版】読書はいけないこと。間違った読書について。

こんにちは。イワケーンです。

「本をどう読むべきか」ということを考えた哲学強めな記事です。笑

・本を読みたいが何を読めばいいか分からない

・本を読んでみたが、どう読めばいいか分からない

・多読って良いのか悪いのか分からない

という方には何か一助になるかもしれません。

先日、「必読書99冊の教養書!!」というタイトルで、読書を促す記事を書きました。

iwakeen.hatenablog.com

 子供の頃は、本なんて5分も読んでいたら眠くなってしまい、漫画ばっかり読んでいました。個人的には絵とセリフが入っている方が感情移入しやすく、自分で考えている世界観より、知らない方が考えた世界観を除く方が面白い。と感じていたからであると思います。

大人になってから、本を読むことが多くなってきました。本たくさん読んでるってインテリっぽくてカッコいいという思いっきり下世話な理由です(笑)

小説、ビジネス書、図鑑、絵本、教養書などなど。興味のある物を手にとって読み漁るようになりました。その中で気がついたことをまとめてみました。

 

 目次はこちら!!

 

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①読書は、他人の考えを自分の頭にハンコで押し付けること

当初は、自分の新しい知識になればと考えて、知識をかき集めるように読んでいました。しかし、次第に違和感が生まれました。妻や家族、友人に本の内容を話した際に「ふーん」というリアクションが多かったのです。聞いてみると、「話している時、普段のあなたじゃないみたい」と妻には言われました。「えっ!?」と驚いてしまったんですが、「周りの人が自分のことを冷静に見られるし正しいのだろうな。」と思いました。

 

本を読むと、著者の作品の思想や考えが、自分の頭にハンコの様に押される感覚がありました。初めは気がつかなかったんですが、気づいてからは、なんだか気持ちが悪くなりました(笑)自分の頭で考えなかったからです。「読書すること」と「自分の頭で考えること」は根本的に違っていて、それをごっちゃにしてはいけないと気がつきました。

 

漫画は、絵とセリフが完全にアウトプットされているから、自分の頭で考えなくても切りはなせるから楽しめたみたいです。しかし、読書は活字だけで自身の頭で考える余地があります。漫画を読む感覚で、読書をしたらとんでもなく気持ちが悪くなってしまった。 もし、自分の頭で考える力を身に付けたいという人がいたら、読書は気をつけた方がいいと思います。ちょっとわかりにくかったかも知れませんが、マスコミからの情報に例えると簡単です。

 

同じ新聞社の考えばかり見ている、同じコメンテーターの言葉ばかりを聴いているなど、いつの間にか他人の考えが自分の頭にプリントされていませんか?読書もそれと同じことです。読書注意!!

 

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②多読は、思考力や精神から弾力性をなくす行為である

ハンコを押す様な行為であると分かったところで、多読は大いに気をつけた方がいいことであるとわかります。人の思想や考えをやたらと掻き集めまくる!そういった状況に陥っていないか確認しましょう。あとで付け足しますが、多読自体が悪い訳ではありません。単に、何も考えずに読書にふけると、相手の思想ばかりがインプットされてしまい、自分の思考力や精神から弾力性をなくす危険性があるということです。

 

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③正しい本との付き合い方は「自説を補う手段」くらいにする

感覚としては、読書を「やりたいことがあった時に情報をくれる使いっパシリ」位で良いのではないかと考えています。基本は、普段から自分で物事を考えてみるということが前提です。その考えが行き届かなくなったり、枯渇してしまった時に初めて読書して情報を補うという感じ。順序でいうと

1.自分で問いを立てる 

2.自分で答えを出す  

3.自分の頭だけでは良い答えか不明

4.自説を補う手段として読書する

 こんな流れです。この流れで本を読む様になってからは、かなり楽しいです(笑)「なるほど、自分の考えは○○だが、こんな表現や方法があったのか」と自身の考えが強化されたりします。すると、さらにやりたい事が明確化して前に進めたりします。

 

 

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④読書は、「行動+読書」のセットでやるべき

読書は、補助的な役割ということを理解できれば、重要なのは「行動」にあるということが浮き出てきます。「これがしたい!」だから行動する。その行動を強化するために補助的に本を読む。結果、本の内容も自分の頭の中で咀嚼されて、使える力に変わる。という感じ。行動している人って実は読書家であるということが分かると思います。

 

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⑤読書の後に、思想を持つことが大切で、それをメモること

「行動せよ!」って言ってもなあ、なんかそんな意識高くできないよ。とよく考えます。けど、これも結構簡単に解決できます。「自分の感情」を少し深掘りすればいいだけです。単に、嬉しいとか悲しいとか、ふわっとした抽象的な感覚を感じた時に、ちょっとだけ「なんで今、そんな風に感じたのだろうか」と考えてみるといいです。

 

そうすると「自分はこういう人間なのかも知れない」と自分の中で「思想」が生まれてきます。それに従っちゃいましょう。ただ、感情というのは忘れやすいことも確かなので、日記だったり、メモだったり、僕みたいにブログに書き留めておくことがいいのかも知れません。文書にアウトプットしておきましょう。

 

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⑥読書の注意は、悪書を読まないこと。

一番、読書をしていて思ったことが「世の中に悪書が多すぎる」ということです。流行だけを追っていたり、売上だけを気にしていたり、著者のインカムしか気にしていない様な本が多過ぎます。全く読む必要のない書籍は労力と時間を無駄に費やしてしまう。

全否定したい訳ではないのですが、要は悪書のスタンプラリーを頭に押し続けるのは最悪で、自分を見失い、業界の金ズルになっちゃいますよ、という話です。

 

⑦読書の多読は、良書であればOK

「じゃあ、本は読まなくても良いのか!?」

「というか以前の記事で読書を促している記事あるじゃないか!?」

と感じた方がいらっしゃるかも知れません。

 

そんなことありません。読書はやはり素敵なこと。読むべきは「良書」なのです。ここでいう良書とは、あらゆる時代、あらゆる民族が生んだ天才が書いた本であり、真に自分に良い影響を与えるものです(いや、どんな本やねんとツッコミもらいそう)。これであれば、多読しても良いと思います。というより、良書であれば何度も読むほうがいい。一方向の狭い解釈よりも、本の内容を分かった上で色んな角度で読んだ方が得られる知見が多いからです。

 

人生短い時間の間で、悪書に費やしている必要はありません。良書であれば、じっくりゆっくり読めばいいので、今年はこれ一冊と決めて読むのもいいでしょう。

 

⑧まとめ

1.読書は、他人の思想や考えを自分の頭にスタンプで押し付ける様な行為であるため、注意が必要である。

2.読む際は、自分発信の感情や行動を基本として、自説の補助的な役割として読書をすると、自分の考える力が身につきやすい。

3.読書は、悪書を読まないことに尽きる。これまでの注意は、悪書を読んだ場合に陥りやすく、良書であれば多読、復読は非常に良い。

4.良書とは、あらゆる時代、民族の天才たちが書き記して、時代を経て残った書籍である。

 

まあ、そんな感じです(笑)

これらを踏まえて、良書と感じたのが、下記で紹介してる本ということですね(笑)

iwakeen.hatenablog.com

 一応、この読書の危険性についての記事も自分の気づきや違和感をもとにして導いた一つの答えです。この自分の答えにたどり着くまでには下記の本を補助的に利用しました。 

「読書について」ショウペンハウエル

https://amzn.to/3d3HW1P

 

ハウエルさん、ありがとう。それでは。

 

オンライン飲み会とオンライン人狼ゲームをしてみて思ったこと。

こんにちは。イワケーンです。

こんにちは。タツ  マキオです。

「オンライン飲み会した」時の備忘録的な記事です

・コロナで外出自粛中

・ゲームも漫画も飽きた

・なんか寂しいのでビデオ通話したい

という方には何か参考になるかもしれません(笑)

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新型コロナの影響で、緊急事態宣言が発令され、仕事が4月8日より在宅勤務に移行。

在宅勤務も10-15時という形態となって仕事内容もかなり制限されました。

在宅勤務になると、職場に行く時間や周りの目を気にせず時間を費やせるので、僕の場合は集中して仕事に取り組めています。

しかし、なんというか人に会っていないとかなり寂しくなってきますね。。。笑

そこで、友人と「オンライン飲み会やってみませんか?」と提案して実際にやることになりました。

 

2人でやるつもりでしたが、なんやかんやで6人でやることに、画面としては下記のような感じです。(モザイク)

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始めは、初めてということもあり、お互いに照れてしまったりしていたんですが、時間が経つと慣れてきて割とスムーズに会話できるようになりました。割と楽しくできたという印象です。

別日に、携帯のアプリを使って「人狼ゲーム」やってみようということで、再度オンラインで集まってゲームを楽しみました。

 

それで、数日経って、感想です。

①人と実際に会った時に感じる情報量の多さ

普段、人と会って話す時、相手の仕草や微妙な表情、声の感じ、雰囲気などを瞬時に察知していると思います。その時は対して考えたことが無かったのですが、ビデオ通話をしてみて、「リアルな会話の情報量って多い」と感じました。

要は、ビデオ通話は情報が少なすぎる。個人的に、話の内容も中々面白い話には転がりませんでした。

 

②誰も喋らない時の雰囲気がヤバイ

リアルに会っていた場合、少し話さなくても雰囲気は崩れたりしません。しかし、オンラインで全員が正面を向いた状態で誰も話さないと異様な雰囲気でした。何回も「何やってんだろ」と思ってしまった(笑)

 

③リアルな会話と電話とも「違うスキル」が必要

コミュニュケーションする際の情報量としては

リアルに会う > ビデオ通話 > 電話

という関係だと思います。なんとも微妙な立ち位置です。電話と比べると声以外の情報があるが、リアルに会うほど相手の情報を感じられない。

①②を鑑みると、ビデオ通話でストレスなく会話を楽しむには今まで使ってこなかった新しいコミュニュケーションスキルが必要そうな気がします。

ですが、実際その新しいコミュニュケーションスキルを鍛えるのは難しそう。そのため、会話中に音楽を流せたり、背景を別の画像に変えたりできるようになったのかも知れません。

 

だって、その方が実際の中身のある会話をしなくても、別の画像とかの話で盛り上がれるんだもの(笑)要するに、今のところはオンライン飲み会は、大したことないよ。っていうことを感じたイワケーンでした。

 

おわり。

 

 

【必読の教養書99冊】おすすめの教養書11分野まとめ。コロナ外出自粛中に読みまくれ!

こんにちは。イワケーンです。

こんにちは。タツ  マキオです。

「がっつり読書してみたい!!!」という知識を養うための記事です。

・コロナで外出自粛中

・ゲームも漫画も飽きた

・この期間で色んな知識を身に付けたい

という方には何か一助になるかもしれません。

 

今回の一覧にある書籍は、山口周さん著の「独学の技法」に掲載されていた紹介本です。

この独学の技法を2年前に読んで、「この著者すごい!!」と感じました。この本自体は、独学による知的戦闘力(仕事で使える知識みたいな感じ)を鍛えよ!という内容でした。ざっくりで申し訳ないです。しかし、本屋の同棚100冊以上あった独学系の書籍で、一線を画す内容でした。

 ↑原点の「独学の技法」

「世の中にはこんな知識量活かしている人がいるんだな。この人の目になったら世界が面白く見えそうだな。」とアンポンタンな僕は思いました(笑)そんな僕に朗報。書籍の最後に「身につけるなら、教養書が良い。ソースが堅いし、武器になる」と11分野各9冊の合計99冊が紹介されていました。

 

最近になって読書を始めた僕は、自身のインプット、アウトプットも踏まえて備忘録がてら全冊読んで記事にしようと決めました。全部読み終えた頃には一皮向けていることを祈ります(笑)

 

 目次はこちら!!長いですが!

 
 
 

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1.「歴史」

「歴史」は未来を予測する力を高める。これから目の前に起きることは過去に起きた。それらは螺旋状に同じことを少しずつ発展させていくので、歴史を学べば未来を予測できる。

1.歴史とは何か(E.H.カー)岩波新書

2.銃・病原菌・鉄(ジャレド・ダイヤモンド)草思社文庫

3.エーゲ永遠回帰の海(立花隆)書籍情報社

4.図説 世界の歴史(J.M.ロバーツ)創元社

5.<普及版>地中海(フェルナン・ブローデル)藤原書店

6.中世の秋(ホイジンガ)中公文庫

7.歴史家の自画像

8.新装版 大英帝国衰亡史(中西輝政)PHP研究所

9.サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)河出書房新社

 

 

2.「経済学」

「経済学」は、「競争のルール」と「モノの価値」のメカニズムやルールの知見を高める。

「社会人だから常識」的な考えは必要ない。レッツ経済!!

10.マンキュー経済学|マクロ編(N・グレゴリー・マンキュー)東洋経済新報社

11.マンミュー経済学|ミクロ編(N・グレゴリー・マンキュー)東洋経済新報社

12.エンデの遺言 根源からのお金を問うこと(河邑厚徳+グループ現代)講談社+α文庫

13.プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(マックス・ヴェーバー)岩波文庫

14.経済学の考え方(宇沢弘文)岩波新書

15.経済学大図鑑(ナイアル・キシテイニー)三省堂

16.日本人のための経済原論(小室直樹)東洋経済新報社

17.共産党宣言(マルクス エンゲルス)岩波文庫

18.貧困と飢饉(アマルティア・セン)岩波現代文庫

 

3.「哲学」

哲学は、自分で考える力でもあるが、「疑う技術」とも言える。既存のルールや物差しにとらわれずに自分の思考で答えを出す。ネットで溢れる情報に、「本当にそうだろうか」と高い哲学で対峙したい。

19.哲学大図鑑(ウィル・バッキンガム)三省堂

20.寝ながら学べる構造主義(内田樹)文春新書

21.世界十五大哲学(大井正+寺沢恒信)PHP文庫

22.バカの壁(養老孟司)新潮新書

23.新訳 弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)角川ソフィア文庫

24.竹田教授の哲学講義21講 21世紀を読み解く(竹田青嗣)みやび出版

25.自由からの逃走(エーリッヒ・フロム)東京創元社

26.理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性(高橋晶一郎)講談社現代新書

27.史上最強の哲学入門(飲茶)河出文庫

 

4.「経営学」

経営の成功はアート、失敗はサイエンスである。つまり、経営で成功するにはオリジナリティやアイデンティティを必要とする。また、失敗は理論的に詰めていけば回避できるということである。大きな失敗をせずに成功を収める。その力を養える。

28.コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(フィリップ・コトラー)丸善出版

29.企業戦略論(ジェイ B.バーニー)ダイヤモンド社

30.競争優位の戦略(M.E.ポーター)ダイヤモンド社

31.コーポレートファイナンス(リチャード・A・ブリーヒー)日経BP社

32.イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)翔泳社

33.イノベーションの普及(エベレット・ロジャーズ)翔泳社

34.キャズム(ジェフリー・ムーア)翔泳社

35.【新版】組織行動のマネジメント(スティーブンP.ロビンス)ダイヤモンド社

36.戦略の経済学(デイビッド・ベサンコ他)ダイヤモンド社

 

5.「心理学」

37.ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン)ハヤカワ・ノンフィクション文庫

38.現代心理学I(P.Gジンバルドー)サイエンス社

39.心理学大図鑑(キャサリン・コーリン)三省堂

40.社会心理学講義(小坂井敏晶)筑摩選書

41.フロー体験 喜びの現象学(M.チクセントミハイ)世界思想社

42.影響力の武器〔第三版〕(ロバート・B・チャルディーニ)誠信書房

43.ポジティブ心理学の挑戦(マーティン・セリグマン)ディスカバー・トゥエンティワン

44.昔話の深層(河合隼雄)講談社+α文庫

45.セラピスト(最相葉月)新潮文庫

 

6.「音楽」

46.東京大学のアルバート・アイラー東大ジャズ講義録 歴史編(菊池成孔/大谷能生)文春文庫

47.小澤征爾さんと、音楽について話をする(村上春樹/小澤征爾)新潮文庫

48.音楽の基礎(芥川也寸志)岩波新書

49.西洋音楽史「クラシック」の黄昏(岡田暁生)中公新書

50.音楽機械論(吉本隆明/坂本龍一)

51.音楽(小澤征爾/武満徹)新潮文庫

52.マイケル・デイビス自叙伝(マイケル・デイビス)宝島社文庫

53.谷川俊太郎が聞く、武満徹の素顔(谷川俊太郎)小学館

54.阿久悠神話解体 歌謡曲の日本語(見崎鉄)彩流社

 

7.「脳科学」

55.脳科学の教科書 こころ編(理化学研究所脳科学総合研究センター)岩波ジュニア新書

56.最新脳科学で読み解く 脳の仕組み(サンドラ・アーモット他)東洋経済新報社

57.進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線(池谷裕二)講談社ブルーバックス

58.EQ こころの知能指数(ダニエル・ゴールマン)講談社+α文庫

59.〈わたし〉は脳に操られているのか(エリエザー・スタンバーグ)インターシフト

60.脳科学の教科書 神経編(理化学研究所脳科学総合研究センター)岩波ジュニア新書

61.脳科学は人格を変えられるか?(エレーヌ・フォックス)文春文庫

62.デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳(アントニオ・R・ダマシオ)ちくま文芸文庫

63.〈わたし〉はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義(マイケル・S・ガザニガ)紀伊国屋書店

 

8.「文学」

64.罪と罰(ドストエフスキー)新潮文庫

65.嵐が丘(エミリー・ブロンテ)新潮文庫

66.高慢と偏見(ジェーン・オースティン)岩波文庫

67.人形の家(イブセン)岩波文庫

68.ボヴァリー夫人(フローベール)岩波文庫

69.変身(フランツ・カフカ)新潮文庫

70.オン・ザ・ロード(ジャック・ケアルック)河出文庫

71.楽園への道(マリオ・バルガス=リョサ)河出文庫

72.一九八四年(ジョージ・オーウェル)ハヤカワepi文庫

 

9.「詩」

73.詩ってなんだろう(谷川俊太郎)ちくま文庫

74.詩のこころを読む(茨城のり子)岩波ジュニア新書)

75.地獄の季節(ランボオ)岩波文庫

76.みだれ髪(与謝野晶子)新潮文庫

77.中原中也詩集(中原中也)新潮文庫

78.繰り返し読みたい日本の名詩100(彩図社文学部)

79.世界の名詩を読みかえす(飯吉光夫)いそっぷ社

80.新唐詩選(吉川幸次郎ほか)岩波新書

81.ヘッセ詩集(ヘルマン・ヘッセ)新潮文庫

 

10.「宗教」

82.キリスト教神学入門(アリスター・E.マクグラス)教文館

83.日本人のための宗教原論(小室直樹)徳間書店

84.新約聖書 新共同訳(日本聖書協会「編」)日本聖書協会

85.ヨブへの答え(C.G.ユング)みすず書房

86.カルト教団太陽寺院事件(辻井由美)新潮OH!文庫

87.イエスという男二版 増補改訂(田川建三)作品社

88.イエスの生涯(遠藤周作)新潮文庫

89.善悪の彼岸へ(宮内勝典)集英社

90.約束された場所で(村上春樹)文春文庫

 

11.「自然科学」

91.利己的な遺伝子〈増補新装版〉(リチャード・ドーキンス)紀伊国屋書店

92.働かないアリに意義がある(長谷川英祐)中経の文庫

93.新版 動的平衡(福岡伸一)小学館新書

94.部分と全体(W.K.ハイゼンベルク)みすず書房

95.サイバネティックス(ノーバート・ウィーナー)岩波文庫

96.生命とは何か(シュレディンガー)岩波文庫

97.科学の発見(スティーヴン・ワインバーグ)文藝春秋

98.二重らせん(ジェームズ・D・ワトソン)講談社ブルーバックス

99.鳥類学者 無謀にも恐竜を語る(川上和人)技術評論社

 

長い!!よくぞここまでみてくださいました。ありがとうございます。

独学の技法が書かれたのが2017年で、それ以降にもファクトフルネスなど他に名著も出ています。しかし、この辺りの本はメディアやYoutuberがこぞって紹介してくれているので割愛です。流行に流されない強い教養書。読んで人生の肥やしにしたい。そんな気持ちで読んでいきたいですね。 

名著「誰がアパレルを殺すのか」を読んでみた。

こんにちは。イワケーンです。

今日はね、さらっと読書感想のブログです。

最近はお金のことばかりでしたので箸休めに(笑)

前々から気になっていた「誰がアパレルを殺すのか」を読んでみました。

 

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出版されたのは2017年なので結構前ですね。当時はアパレル業界の状態を赤裸々にルポタージュしたということで大きな話題を呼んだ書籍です。

↓こんなカバーです。左が通常本(¥1,660)、右側が文庫本(¥880)  

 

 

 

当時は何となくパラパラとめくって、「アパレルって大変そうだな」と思うくらいでしたが、きちんと読んでみようとこの外出自粛に決意して再読しました。

 

書籍のざっくりした内容は下記のような流れで展開します。

・アパレル業界は低迷している、このままでは死んでしまう

・アパレル業界を殺すのは誰なのか

・殺すも生かす(活かす)も、アパレル業界の人間次第である

 

著者らは、国内アパレルを代表する大物から末端で服を捌く人々のインタビューを重ねて、1900年代から2020年にかけての歴史を照らし合わせながら日本のアパレル低迷を紐解く。

 

結論から示すと

「アパレルを殺すのは、アパレル業界であった」ということでした。

これは意外な答えでした。何となく、ITで時代が大きく変わってしまったからとか、そういう内容かと思っていたのですが、それは現在の状況を招いた一因にすぎないと本書は示唆しています。

 

「過去の成功体験から、日本のアパレルはブランディングの意味を間違えて時代を過ごした。」これが一番納得のいく言葉でした。

ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション会長の尾原蓉子(おはらようこ)さんは、日本がアパレル不振から抜け出せない理由について以下のように語っています。

 

日本のアパレルは高度経済成長期に流行の既製品を販売したことで急成長した。当時は価格が不安定とみられていた「洋服」をビジネスにすると高利益が出るということが発覚した。デザインしたり産地に行って商品を企画開発しなくても、海外とのライセンス契約を結んで日本に持って来れば良い、それが当時のビジネスのスタイルだった。

さらに1970年代に海外輸出が加速して利益が大きくなっていった。しかし、利益が出ているにも関わらず、自社でブランドやデザイナーを育てたり、生産拠点を整備したりすることもなかった。本質的な意味でブランドやデザイナー生産拠点を長期的な目線で育ててこなかったことが一番の理由だ。(一部省略)

 

確かに、頷ける理由です。ほとんどの製品は中国やベトナムで作られたもので、どこのブランドも似たようなデザインばかり、そこに価値を感じることはなく、それでもブランドの哲学やコンセプト、デザイナーを無しに作り続けた結果が現状を生んだ。

そのため、きちんとブランディングやデザイナーの育成を行ってきた海外のアパレルブランドは業績が不振に陥っていません。

 

この状況を打破するには、やはりアパレル業界が変化するしかありません。

現在は、大衆から「個」の時代へと推移しました。そのため、よりニッチなブランディングや、パーソナライズに特化したアパレルが必要とされています。それが一体どこにあるのか、大手含め業界の人は、手探りに探している。

 

というような内容の本でした。

 

感想としては

①アパレル業界以外にもあり得ること

②在宅勤務で全ての業界に変化が問われる

③今こそ学べる老舗のブランディング

この3点です。

 

①アパレル業界以外にもあり得ること

要するに、「業界ではそれが普通でしょ」という概念に怠けていたら、とんでもない状態を招く結果になったということです。これは、アパレル業界だけではないと思います。アパレルブランドという概念はここ100年くらいの間に発生したことなので流通が早く、そのため問題も顕在化しやすかったのではないかと思いました。

そのため、昔からあるような古い業界はもっと大きな問題が出てきそうですね。

 

②在宅勤務で全ての業界に変化が問われる

更にコロナウイルスで、全業界のビジネスモデルの体制に変化が問われていると思います。

流通や経済が止まってしまっても、人間の興味や好奇心、欲求は止まることはありませんから何かしら活路はそれぞれの業界で見出されると思っています。かなり他力本願的な考えで恐縮ですが、この機会に、色んな業界の変化を見て、見極めるきっかけかもしれません。

 

③今こそ学べる老舗のブランディング

本書で「アパレルのブランディングを間違えた」とありますが、そもそも日本には巨大なブランディングがあります。それは「老舗」と呼ばれる店舗や企業です。何百年も前からあるということは他のウイルスや世界恐慌も自然災害も経験済みです。けれど、それらによって老舗がなくなることはありません。これは国が独立してから日本に比べて浅いアメリカにはないブランディングです。

 

老舗ブランドは、個々の哲学やコンセプトを築き、ブランドに合わないことは徹底的にやらない。こうしたクローズとも思えるマインドで保たれています。どちらかというと日本人の方が得意としてきた文化ではないでしょうか。今一度、アパレル業界だけに止まらず、各業界で老舗ブランドの考え方を深く理解するタイミングではないか、と思った。

 

とりあえず、何百年も前からある老舗ブランドの哲学を調べてみましょう。

 

今日はこんなところで。

【振り返ろう!】四季報から学ぶ投資のマネーリテラシー、基本編のまとめ

こんにちは。イワケーンです。

こんにちは。タツ  マキオです。

「投資のために四季報を一から学ぼう!!」というマネーリテラシーを養うための記事です。3分で読める記事にしてます!

・株や投資とかって結局よくわからない。

・会社四季報の見方がわからない

・マネーリテラシーを身に付けたい

という方には何か一助になるかもしれません。

お金を増やしていく知識になるので損はさせません!!多分。。(笑)

 

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 目次はこちら!!

 
 
 

基本編のまとめだよ!マキオくん、きちんと覚えてる?

え〜と。あんまり覚えてないなぁ。。

あらま(笑)ここできちんと振り返ってみよう!

 

【第1回】「会社四季報」がどうやって作られているかわかる!

最初の記事では会社四季報の作り方にフォーカスしました。
四季報はあくまで「予想」ということでしたね。しかし、予想とはいいながらも各担当者が会社を訪問して業績などを確認し、そのうえで会社計画のクセを見抜いて予想を立てています。いうまでもなく会社を作っているのは人であり、その株価の評価も人が行います。そこに介入していった情報がつまっていると考えると、四季報の重要度がわかりますね。

 

四季報は各会社の計画の「クセ」を予想する情報誌だね!

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第2回】最初に見るべきは「業績欄」と「材料欄」

非常にたくさんの情報が記載されていますが、大体みるとこは決まっています。まずは「業績欄と材料欄」。会社の業績予想が簡単にわかりますし、これからの会社の課題がわかるようになっています。また、この記事ではプロがやっている四季報の見方もご紹介しています。簡単にいうと、大まかに情報を見切って、可能性のある会社をあぶりだすという方法です。

 

そうだ!まずは業績欄と材料欄をみて行くんだったね!

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第3回】証券番号は「会社の背番号」

会社には証券番号が振られています。その数字をみれば業界がわかるようになってます。野球やサッカーでも番号でポジションが決まっていたりしますよね。仕事内容で分かれています、それと同じです。
また、東証33業種と東洋経済業種、二つの分け方がありましたね。前者は業務内容でカテゴライズ、後者は「収益の柱」でカテゴライズされていました。会社を多角的にみることができるので活用しましょう。

 

東証は33の背番号、東洋経済業種は60の背番号に分かれていたね!

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第4回】会社の強み「特色欄」

その会社が一体何に強いのか。それを2行から読み取ることができます。ただし、新規事業を行う会社が多いため、3か月おきに新しい四季報を入手して情報を更新しましょう。

 

自分の特色はまだわからないけど会社の強みはここでわかる(笑)

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第5回】ライバル会社との比較は「連結事業」

連結事業を見れば、その会社がほかにどういう業種を含んでいるのかというのがわかります。この比率を把握しておくと、同業種でありながらも、○○につよい繊維会社、▲▲に強い繊維会社など収益の柱が何なのかということに詳しくなりますね。

 

一つの会社が一つの事業だけとは限らない!どこで収益をあげているのか確認しよう。

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第6回】「本社のあり方」で会社の在り方がわかる

市場も1部、2部、ジャスダック、東証マザーズなどに分かれており、各市場で特色がありましたね。各市場の特徴の中で特に重要なのが、株価の変動の仕方でした。厳しい審査を通過した1部などはゆるやかな株価ですが、審査基準が緩やかなジャスダックなどは株価の変動が激しい。このあたりを理解しましょう。
また、本社の在り方で会社の姿勢がわかるという内容も書きました。
自社ビルを持っている会社もあれば、工場への投資を優先して本社は賃貸ビルという場合もあります。会社の本社がどのような在り方をしているかで会社の考えや姿勢を把握することができます。

 

僕は本社を持つなら海の見えるところがいいなぁ。すぐ潰れそう笑

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第7回】「従業員数」からわかる優良企業

従業員の数は、会社の効率化の指標になります。
規模が違いすぎる会社同士を比べるにあたり、一人当たりの売上高を計算してみることで、経営効率の良し悪しがわかります。

 

トヨタと中小企業を並べるだけでは何もわからない!

iwakeen.hatenablog.com

 

 

【第8回】「メインバンク」でわかる会社の経営状態

会社の設立にあたり、銀行から借り入れしていることがほとんどです。その際、メインとしてどこの銀行から借りているのかというのは非常に重要です。メインバンクがはっきりしない会社は、経営不振の際に頼る銀行がありません。評価の対象として確認しましょう。

 

僕は銀行からの借り入れを返せなくて信用を失いそう笑

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【第9回】「幹事証券と監査法人」の在り方をチェック

幹事証券とは、会社設立前後でお世話になる証券会社です。主に株式公開や上場した後に新株や社債の発行の引受業務をこなします。ほかにも、資金の計画や買収されそうなときの相談を請け負ってくれる役割も担います。
監査法人とは、簡単にいうと「お目付け役」です。公認会計士が決算内容が適正であるかどうか監査を行います。監査法人は変更できることも可能です。頻繁に変えているところは何か隠し事があるのかもしれません。要チェックです!

 

特に監査法人は普段からバックデータと見比べておこう!

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【第10回】「誰が会社を支配」しているのか

上位株式を見れば、だれが会社で一番大きい存在なのかが把握できます。会社の方向性をある程度予測することができます。しかし、注意しておきたいのは「カストディアン」です。簡単にいうと機関投資家とよばれるもので、株主に代わって証券保管や配当の利回りを行います。ただの代行会社なので、注意しましょう。彼らが支配しているわけではありません!

 

カス、ん?カス?名前から覚えずらい。。。

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【第11回】「仕入れ先と販売先」を見落とすな

仕入れ先と販売先が倒産したら、そこから利益をだしていた会社も大きく傾きます。そのため、仕入れ先と販売先がどういう会社なのか、健全な会社なのかというところも非常に重要な要素です。見落としがちではありますが、要チェック!

 

最後は会社がどことやりとりをしているのかを確認しよう!

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どうですか?いくつ覚えてましたか?

半分くらいかなぁ。とりあえずカストディアンは無理です(笑)

あらら。反復して覚えていきましょう!

 
第1回から11回まで基本編のまとめでした!
 
 
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何かを巻き起こしたいハリケーン、イワケーンでした。